まり 遥

Mari Haruka

大阪音楽大学短期大学部声楽専攻卒業。 美しく力強いあたたかな歌声と、ポップス・シャンソン・カントリー・ミュージカルなどの幅広いレパートリーで、東京・関西を中心に活躍中。
1984年シャンソンコンクール de KOBE 最優秀歌唱賞受賞。
1996年パリにて在仏日本大使館広報文化センター主催「現代日本ポップスと高橋晴美オリジナルポップスを歌う」コンサートに出演。 毎年、神戸で開催している「まり遥ポプリコンサート」は数少ない大人のポップスコンサートとして好評を博し、今年で27回を数えた。 ファーストCDアルバム「そのままで」セカンドアルバム「Old Rose オールド・ローズ」をリリース。

なぜ学校の先生をやめて歌手になったのですか?
とよく尋ねられます…

県立北須磨高校卒業後、大阪音楽大学短期大学部声楽専攻へ進み、卒業後、学校教員になりました。
西脇市立西脇中学校の音楽を1年、明石市立二見小学校の音楽専科を4年勤めましたが、普通校の「音楽の先生」という自分に漠然と「何か違う・・・」と感じていたところ、明石市唯一の養護学校(重度肢体不自由児の養護学校)の先生から「音楽のできる先生がいないので、捜している」と聞き、養護学校への転勤を決意しました。

養護学校で7年間勤めたことは、私にとって大きな変革、勉強、転機でした。
養護学校では、毎日を一緒に過ごした子ども達や戦友のようなお母さん達と出会い、私がそれまで勉強してきた『音楽』が意味あるものかどうか問われる日々でした。
そして自分の意志とは関係なく、亡くなっていく何人もの子どもの姿に接し、生と死と音楽に向き合う修業の7年でした。

養護学校に勤めたからこそ、歌手になることができたのです。

もともと小さい頃から「歌手」に憧れ、でも「どーせ無理だ」と思いながら年を重ねていましたが、勤めながら趣味で習っていた歌が、深くまた上達するにつれ、子どもの死を見るたびに「生きているなら、やりたいことをやりたい」と思うようになり、32歳の時に退職。歌手「まり遥」としてデビューしました。